【書き下ろし文】【は・7】

 【書き下ろし文】【は・7】

万夫(バンプ)当たらず
 万夫不当 ばんぷ ふとう
多くの男がまとまって立ち向かってもかなわないほどの豪勇のたとえ。
「万夫」は一万人の男で、多くの人。ものすごい数の人。
「当」はあたる、敵対する。

万邦を協和せしむ
 協和万邦 きょうわ ばんほう
多くの国々を協調させて、国内外がなごやかになること。
「協和」は和やかに協調する。 「万邦」は多くの国々。

万里、風を同じうす
 万里同風 ばんり どうふう
万里の遠方まで同じ風が吹く意から、遥か遠くまで文化や風俗が同じように広まり、
天下が統一されて平和に治まっていること。
「類語」千里同風

葉を庇い枝を傷つく
 庇葉傷枝 ひよう しょうし
細かいことに固執して大義を失うこと。
法の細則を大切にするあまり、民をいたわる治世の本道を傷つかること。

枝があってこそ葉が育つのに、葉を保護するあまり大事な枝を傷つけてしまう意から。

theme : ことば
genre : 学問・文化・芸術

人生の真理・63

 【状況別使い分け】人生の真理・63

 時は金なり  2008/05/30
時間は金銭と同様に貴重なものだから、無駄に費やしてはならないということ。
英語の Time is money. から。

 時人を待たず
時は、人間の都合などとは関係なく、どんどん過ぎていくものだということ。
「類句」光陰、矢の如し  歳月、人を待たず

 何処へいっても甘草の流れる川はない
どこへ行っても、世の中にはうまい話が転がっているわけではないというたとえ。
「甘草」は漢方薬の原料にするマメ科の多年草で、根に甘みがある。

 所の神様ありがたからず  2008/01/27
自分の身近にあって、よく知っているものはありがたみを感じないというたとえ。
「所の神様」はその土地の神様の意。

theme : ことわざ
genre : 学問・文化・芸術

【書き下ろし文】【は・6】

 【書き下ろし文】【は・6】

発憤して食を忘する
 発憤忘食 はっぷん ぼうしょく
気を奮い起して、食事も忘れるほど熱中してはげむこと。
「発憤」は心を奮い起してはげむこと。 「忘食」は食事をとるのを忘れること。
「忘食」を「忘職」と書き違えない。

華やかなること桃李(トウリ)の如し
 華如桃李 かじょ とうり
モモやスモモの花のようにはなやかなさま。女性の容色が極めて美しいこと。

花を借りて仏に献ず
 借花献仏 しゃっか けんぶつ
借りてきた花を仏に献ずる。
借りたものや贈られたものを他に与えることで、自分の責任や義理を果たそうとすること。
また、人の力に頼って義理を通すこと。


蚤(ハヤ)く寝(イ)ね晏(オソ)く起(オ)く 
 蚤寝晏起 そうしん あんき
夜は早く寝て、朝は遅く起きること。
「蚤」は早い時刻。 「晏」は遅い時刻。
「晏」を「安」と書き違えない。

theme : ことば
genre : 学問・文化・芸術

人生の真理・62

 【状況別使い分け】人生の真理・62

 天網恢恢(テンモウカイカイ)疎(ソ)にして漏らさず  2007/08/20
悪事を犯した者は決して天罰をのがれることは出来ないということ。
「恢恢」は広大なさま。 「疎」は粗い。
悪人を捕らえるために天の張る網は広く大きくて、網の目は一見粗いように
見えても、絶対に悪人を網の目から漏らすことはない意から。
「類句」 天に眼 天道様はお見通し
「英語例」 Heaven's vengeance is slow but sure. (天罰はすぐにではないが必ず来る)

 問うは一旦の恥、問わぬは末代の恥
人に知らないことをたずねるのは一時だけ恥ずかしい思いをすればすむが、
たずねずに知らないままでいれば、後々まで恥ずかしい思いをしなければならない。
だから、知らないことは勇気を出して聞けということ。

「類句」聞くは一時の恥、聞かぬは一生の恥
「英語例」 He who is afraid of asking is ashamed of learning.
   (問うを恐れる人は学ぶを恥じる人)

 塔は下から組め
高い塔もまず下から組んでいくように、
なにごとも基礎・土台がたいせつだというたとえ。


 時は得難くして失い易し
好機はめったにめぐってこないし、めぐってきたとしても、
うかうかしていると失ってしまうから油断するなということ。

theme : ことわざ
genre : 学問・文化・芸術

【書き下ろし文】【は・5】

 【書き下ろし文】【は・5】

馬上に之を得
 馬上得之 ばじょう とくし
馬にまたがり、軍をひきいて天下を取ること。
「之」はここでは天下を指す。

羞(ハジ)を包み恥を忍ぶ
 包羞忍恥 ほうしゅう にんち
恥辱をこらえて忍ぶ。 黙って恥を耐え忍ぶこと。
「包」は包み隠す。「羞」も「恥」もはじ。

垢(ハジ)を含み辱(ハズカシ)めを忍ぶ
 含垢忍辱 がんこう にんじょく
屈辱を耐え忍ぶこと。
「垢」はけがれ、はじ。体面をけがすこと。
「辱」ははじ、はずかしめ。自信や体面を台無しにされたつらさ。

肌に銘じ骨に鏤(キザ)む
 銘肌鏤骨 めいき るこつ  2007/04/16
心に深く刻み込んで、決して忘れないこと。
「銘」も「鏤」もきざみこむ。 「銘肌」肌にきざみこむこと。
「鏤骨」は骨にきざみこむことで、「ろうこつ」とも読む。
肌や骨にきざみこむように覚えているという意から。

theme : ことば
genre : 学問・文化・芸術

人生の真理・61

 【状況別使い分け】人生の真理・61

  天定まって亦能く人を破る  2007/08/11
世が乱れて、一時は悪人の天下になることはあっても、天運が正常に戻れば、
自然に道理によって悪は滅び、善が栄えるようになる。

人間の力が天の摂理に及ばないことをいう。
「天定まって人に勝つ」ともいう。

 天道、是か非か  2007/08/13
天の道理では、善人に幸福を、悪人に懲罰を与えられなければならないのに、
現実には善人が不幸で、悪人が繁栄していることも多い。

いったい天は正しいのか正しくないのかと思い悩まざるを得ないということ。

 天に三日の晴れなし  2007/08/17
よいことは長くは続かないということ。
晴れの日は三日ともたないの意から。

 天は人の上に人を造らず、
    人の下に人を造らず 
 2007/08/18
すべての人間は平等で、身分の上下や貴賎などという区別などないということ。
福沢諭吉の「学問のすすめ」にあることば。

theme : ことわざ
genre : 学問・文化・芸術

【書き下ろし文】【は・4】

 【書き下ろし文】【は・4】

始めを同じくするも終わりを異にす
 同始異終 どうし いしゅう
始めは同じであっても、結果はさまざまであるということ。

始め無く終わり無し
 無始無終 むし むじゅう
始めもなく終わりもないこと。
仏教のことば。 「無終」は「むしゅう」とも読む。

始めを慎み終わりを敬(ツツ)しむ
 慎始敬終 しんし けいしゅう
物事を最初から最後まで丁寧にやりぬくこと。君主へに仕え方について言う。

始めを善くし終わりを善くす
 善始善終 ぜんし ぜんしゅう
始めから終りまで最善を尽くすこと。また、物事が最後までうまく行くこと。

theme : ことば
genre : 学問・文化・芸術

人生の真理・60

 【状況別使い分け】人生の真理・60

 天下は回り持ち  2007/08/09
天下の覇権を握るのは、ある一族に限られることなく、次々と入れ替わって
いくものだということ。 
転じて、幸不幸や貧富の運命も、世の中をめぐっているものだということ。

誰でも権力や富を手に入れる可能性のあることをいう。

 天から横に降る雨はない  2007/08/09
人間の本性は、もともと善であるというたとえ。
人は誰でも生まれつき素直な心をもっているということ。
雨は横から降ってくることはなく、すべて真っ直ぐに降ってくるという意から。

 天災は忘れた頃にやってくる  2007/08/11
天災は人々がその恐ろしさを忘れた頃にまた襲ってくる。
だから油断は禁物、日ごろから用心を怠るなという戒め。
「災害は忘れた頃にやってくる」ともいう。
物理学者・随筆家の寺田寅彦のことばとされる。

 天定まって亦能く人を破る  2007/08/11
世が乱れて、一時は悪人の天下になることはあっても、天運が正常に戻れば、
自然に道理によって悪は滅び、善が栄えるようになる。

人間の力が天の摂理に及ばないことをいう。
「天定まって人に勝つ」ともいう。

theme : ことわざ
genre : 学問・文化・芸術

【書き下ろし文】【は・3】

 【書き下ろし文】【は・3】

白手(ハクシュ)もて家を起こす
 白手起家 はくしゅ きか
なにも元手がない状態から、一財産を作り、家をもり立てること。
また、困難な条件の中で、大事業を成し遂げること。

「白手」は手に何も持っていないさま。
「起家」は就職して役人になること。また、家を盛り上げる。
「類語」赤手起家

白刃(ハクジン)踏む可(ベ)し
 白刃可踏 はくじん かとう
勇気のあること。
抜き身の剣を踏むことができるの意から。
「白刃」は鞘におさめず、あらわになった剣。「踏」は足の裏で踏みつける。
「刃」を「刀」と書き違えない。

白眉(ハクビ)最も良し
 白眉最良 はくび さいりょう
ずば抜けて優秀なこと。大勢の中で一番すぐれていること。

白を挙げて之を進む
 挙白進之 きょはく しんし
杯を挙げて酒をすすめること。また、酒を飲むこと。

theme : ことば
genre : 学問・文化・芸術

人生の真理・59

 【状況別使い分け】人生の真理・59

 罪を憎んで人を憎まず
犯した罪はあくまでも罪として憎むべきだが、
罪を犯した人を憎んではならないということ。

「憎む」は「悪む」とも書く。
「英語例」 One hates not the person but the vice.
   (憎むのはその罪であって、その人ではない)

 敵に味方あり、味方に敵あり
敵の中にも味方の同調者がまじっているし、味方だと思っている者の中にも、
油断のならない敵の同調者がまじっているおそれがあるということ。


 手功より目功  2007/03/11
手先の熟練もたいせつだが、それよりも物を見る目を養うことの方が大事だということ。
「英語例」 The eye of the master will do more work than both his hands.  
     (職人の目はその両手より多くの働きをする)

 出船によい風は入り船に悪い  2009/01/07
一方によいことは他方に悪い。両方同時によいことはないというたとえ。
出船に都合のよい順風は、入り船にとって具合の悪い逆風になることから。
「類句」あちら立てればこちらが立たぬ
「英語例」 Ill for the rider, good for the abider. (旅人に悪く住人にはよい)

theme : ことわざ
genre : 学問・文化・芸術

はなちゃん

はなちゃん

Author:はなちゃん
 『華姫』
1999年2月12日生まれ
 柴犬 雌
裏庭でかくれんぼ

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